症例・治療紹介

適応症を広げる改良型遊離歯肉移植術の考察(考察)

FGGは非常に有効な手段であると多くの先生方は認識して私も同様に考えている。
しかし生着しFGGの手技に成功しても一時的に出来た付着歯肉は部位によっては元の形に戻ることがあった。
しかし、その観点で見ると(1~14)はかなり参考になるとおもう。
(15~20)のケースのような場合でAPFもよく使っていたがM-FGGのほうが有効であるとおもうし(21~27)のケースでは私自身、以前に部位的に失敗を喫したケースである。


FGGとの相違といえばM-FGGは切開剥離した歯槽粘膜を受容床最下底部の骨膜と縫合するということと歯周パックはしなくてもいいということくらいである。FGGを行っていたころは歯周パックを外し換えるごとに歯槽粘膜部の受容床下部と移植片をレーザーや電気メスで創面を処理したり、瞬間接着剤を流してみたりといろいろ試みたがいい結果は得られなかった。
このM-FGGの手法を使うようになって結果は良好で、困難な部位であっても失敗は無い。天然歯牙でもインプラントでも非常に簡単に前述の写真のような結果が得られる。


困難な部位で何度も失敗してFGGを自分の治療オプションから遠ざけ気味になっている先生方や問題部位の全てを患者のブラッシングに任せたり期待したりしている方、それに必要を感じながらも部位的に目をつぶっている先生方にはぜひ試していただきたい。おそらく不安歯周パックをしたとしても結果になんら影響はないと考えられる。
今までのFGGの感覚で困難な部位の1週後の創面をみていただくとその治癒の良さと早さに歯周パックが要らないことが判っていただけるはずである。レーザーや電気メスの使用に関しても同様である。患者の疼痛に関してもFGG時よりかなり有利だし我々も失敗が少ないから、困難部位の今まで感じていたストレスから開放される。
今までのFGGの苦手意識が高い成功率の得意意識に変わり、失敗の恐れを感じず健全な歯周組織を持った綺麗なケースを積み上げて頂ければ幸いである。


しかもFGGと比べて器具機材が同じか少なくて良いし、手技も特別なトレーニングが要るわけでもない。これを読まれて直ぐに臨床に応用して頂くことができる。



M-FGGは元来のFGGに置き換わるものであると信じている。これは非常に安全で疼痛と失敗の少ないテクニックであるからである。



開門橋テクニック同様、M-FGGが治療の一助になれば幸いである。





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小坂歯科医院


小坂 恵一   拝